シーシャバーオーナーって儲かる?利益・年収はどれくらい?リスクはある?
Contents
この記事ではシーシャバーのオーナーは儲かるのか、利益や年収はどれくらいの金額になるのか、運営していく上で考えられるリスクなどについて記載しています。
シーシャバーの人気とビジネスチャンス
現代におけるシーシャの人気
近年、シーシャは多くの人々に受け入れられるようになり、その人気は日々高まっています。かつては中東の伝統的な文化として広まっていたシーシャですが、今や世界中で楽しまれる一般的なアクティビティとなっています。
特に注目すべきは、シーシャだけでなく、カフェやバーとしても利用できるお店が増えている点です。これによって、シーシャを楽しみながら食事やドリンクを取ることができ、さらに多くの人々にとって手軽にアクセスできるものとなっています。また、こういった多機能なシーシャバーが増えることで、シーシャが若い世代を中心に一層の人気を博しています。
このような状況は、シーシャがただの「煙を楽しむ行為」ではなく、人々が集い、コミュニケーションを取る社交場としての側面を持っていることを示しています。素敵な音楽、心地よい照明、そして美味しい食事やドリンクといった要素が加わることで、シーシャ体験は一層豊かなものとなっています。
今後もシーシャの人気は高まる可能性が十分あり、多くのシーシャバーがカフェやバーとしての機能を強化していくことが期待されます。これによって、シーシャはますます多くの人々にとって親しみやすい存在となり、その魅力を多くの人々に広めていくかもしれません。
ビジネスとしてのシーシャバー
シーシャの人気が高まるにつれ、そのビジネスチャンスも拡大していくでしょう。特に、シーシャバーやシーシャカフェ、さらにはシーシャと他のサービスを複合させたビジネスモデルが注目を集めています。
このようなビジネスを展開する最大のメリットは、まずシーシャ自体が持つ高い利益率です。シーシャの材料は比較的安価でありながら、その提供価格は高く設定されることが多いです。さらに、飲食メニューやアルコール、コーヒーといった付加価値のある商品を併せて提供することで、シーシャとは異なる集客チャネルを設けることができ、一客当たりの単価や利益をさらに高めることが可能です。
また、シーシャは多くの場合、リラックスや社交を目的とした利用が多く、顧客が長時間店内に滞在する傾向があります。これは、顧客が繰り返し注文を行う可能性が高いため、売上向上に寄与します。
複合サービスを提供することで、さらに多角的な収益構造を築くことができます。例えば、シーシャと一緒に美味しい料理や特別なドリンクを提供することで、シーシャだけでなく飲食においてもリピーターを増やすことができます。さらに、イベントを開催したり、特別なプロモーションを行うことで、新規客を引きつける機会も広がります。
シーシャの広がりとともに、ビジネスとしても多くの可能性と展開の余地が広がっています。その高い利益率と複合サービスの提供が、今後さらに多くの人々にシーシャの魅力を知らしめ、ビジネスとして成功を収める大きな要素となるでしょう。
利益について
シーシャの原価と販売価格
シーシャビジネスの魅力の一つは、その高い利益率にあります。シーシャの原価は、一般的には非常に低く、数百円程度です。これに対して、販売価格は日本円で約1,500円から3,000円程度が一般的です。このように、シーシャの原価率は非常に低いため、適切な価格設定と販売戦略によっては高い利益を上げることが可能です。原価率は15~25%の範囲で設定されていることが多いのではないでしょうか。
特に、高品質のシーシャや特別なフレーバーを提供することで、より高い価格設定が可能になります。チャージ料金も日本においては一般的でして、チャージ料金の原価はもちろん無料になります。これにより、シーシャビジネスは非常に魅力的な投資先と言えるでしょう。
追加収益源
シーシャバーやシーシャカフェが高い利益率を誇る一方で、さらなる収益源として横展開するサイドビジネスも見逃せません。以下は、そのいくつかの例です。
シーシャグッズの販売
シーシャに興味を持つ顧客は、シーシャ関連のグッズにも興味を持つ可能性が高いです。例えば、シーシャパイプや特別な炭、フレーバーなどを店内で販売することで、追加の収益を上げることができます。
オンラインショップ(EC)
店舗運営と並行してオンラインショップを開設することで、顧客層を広げるとともに、収益も増加させることが可能です。特に独自ブランドのシーシャタバコやグッズを販売することで、ブランド力を高め、リピーターを増やすことができます。
シーシャ教室やイベント
シーシャの楽しみ方や作り方を教える教室を開くことも一つの方法です。また、特定のテーマに基づいたイベントを開催することで、新規顧客を引きつけるとともに、既存顧客に対しても新たな価値を提供することができます。
コラボレーション企画
他の飲食店やカフェ、バーとのコラボレーションを行うことで、お互いの顧客基盤を広げることができます。特別メニューやイベントを共同で開催することで、新たな顧客を獲得するチャンスにもつながります。
ランニングコストとその管理
シーシャバーやシーシャカフェを運営する際には、高い利益率を誇る一方で、ランニングコストの管理が必須です。ランニングコストには、家賃、人件費、光熱費、消耗品のコストなどが含まれます。以下は、これらのコストを効率よく管理するためのいくつかのTipsです。
- 家賃交渉: 場所によっては家賃が高額になる場合があります。初期契約時や契約更新時には交渉の余地を模索するのが基本です。
- 人件費の最適化: スタッフのシフトを効率よく組むことで、人件費を削減することが可能です。
- エネルギー効率の良い設備: 照明やエアコンなど、エネルギー効率の良い設備を選ぶことで、光熱費を抑制することができます。日々のスタッフ教育やルール化などにより光熱費を削減しましょう。
- 在庫管理: シーシャや炭、その他の消耗品は適切な量を在庫しておくことが重要です。過剰な在庫は資金を圧迫する可能性があります。
- 定期的な監査: 月次または四半期ごとにランニングコストを監査し、無駄を削減する方向で改善策を考えましょう。
以上のように、ランニングコストの管理は、シーシャ屋が健全な経営を維持するために不可欠です。適切なコスト管理によって、ビジネスの持続性と利益率を高めることができます。
利益率とリスク
利益はどれくらい出るのか
シーシャ屋は一般的に高い営業利益率を持っており、多くの場合で40~50%程度、場合によっては60%以上の営業利益率を出すこともあります。
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月間800万円の売上の場合
- 平均的な営業利益率(45%)で計算すると、営業利益は約360万円です。
- 高い営業利益率(60%)であれば、営業利益は約480万円になります。
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月間500万円の売上の場合
- 平均的な営業利益率で計算すると、営業利益は約225万円です。
- 高い営業利益率であれば、営業利益は約300万円になります。
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月間300万円の売上の場合
- 平均的な営業利益率で計算すると、営業利益は約135万円です。
- 高い営業利益率であれば、営業利益は約180万円になります。
このように、シーシャ屋は高い営業利益率を誇り、売上規模によってもその利益は大きく変わります。特に高い営業利益率を維持できる場合、非常に魅力的なビジネスと言えるでしょう。しかし、これはランニングコストや賃料など次第であり、コストの管理がしっかりと行われている場合に限りますので、コスト管理には十分な注意が必要です。また出た利益がまるまる収入になるというわけでもなく、修繕などに使うお金を取って置かなければいけませんので、その点も注意です。
許認可と法的な制約
必要な許認可と申請プロセス
- 喫煙目的店としての営業: シーシャバーを開業する際には、喫煙目的店として営業する必要があります。これには特定の規制が適用される場合がありますので、地域や施設による法令を確認してください。
- 飲食店営業許可: シーシャ以外に飲食の提供を行う場合、飲食店営業許可が必要です。これには食品衛生法に基づく申請と審査が含まれます。
- たばこの販売許可: シーシャのたばこやフレーバーを販売する場合、たばこ販売業者の許可が必要となります。
- 消防署への届け出: 開業する場所の安全確保のため、消防署への届け出が必要です。
- 深夜営業許可: 深夜に営業を行う場合、深夜営業許可も必要となる場合があります。
以上のようにシーシャバーを経営する上では様々な許可や申請が必要となりますので詳細は必ず専門家に相談の上でスタートを切りましょう。
法的リスクとその回避方法
その他、シーシャバーを運営していく上では様々なリスクがあります。
- 未成年者の入店: 未成年者がシーシャを使用することは法的に問題です。年齢確認をしっかりと行い、未成年者の入店を防ぐようにしてください。
- 喫煙規制違反: 喫煙目的店として営業している場合でも、場所によっては喫煙が制限される場合があります。これを避けるためには、法令をしっかりと確認し、適切な許可を取得してください。
- 食品衛生法違反: 飲食提供がある場合、食品衛生法に違反すると罰せられます。衛生管理を徹底し、定期的な監査を受けましょう。
- 無許可営業: 必要な許可や届け出が不足していると、無許可営業とみなされ罰せられます。必要な許可は全て取得し、適切な申請と更新を行ってください。
以上のように、シーシャバーを運営するには多くの許認可と法的な注意が必要です。これらをしっかりとクリアして、安全かつ確実なビジネスを展開していきましょう。
シーシャバー経営のリスク面は?潰れたりする?
シーシャバーは一般的に高い利益率を持っていますが、それでも経営には多くのリスクが伴います。以下は、その主なリスクと倒産の可能性についてのポイントです。
競争の激化
シーシャの人気が上がるにつれ、新規のシーシャバーが増加しています。これにより、競争が激化し、集客が困難になる可能性があります。最近では大資本のある大手の会社がシーシャバーやシーシャカフェの運営に乗り出してきており一気に勢力を拡大しているので、それに負けない要素が個人店にも必要とされるかもしれません。
法的規制
たばこ関連の規制が厳しくなると、シーシャバーの営業が今後困難になる可能性があります。特に、未成年者の使用が問題視された場合、個別店舗ごとに見ると悪質な場合営業許可が取り消されるといったことも考えられるかもしれません。
コスト管理
高い利益率にも関わらず、ランニングコストの管理が不十分だと赤字に陥る可能性があります。特に家賃や人件費が高くなると、利益を上げるための売上が大幅に必要になります。
売上依存
特定の顧客層に依存していると、その層が離れた場合に売上が大きく減少する可能性があります。
倒産の可能性
以上のようなリスクが積み重なった場合、最悪のケースとしてシーシャバーは倒産する可能性があります。特に、法的規制や競争の激化が進むと、そのリスクは高まります。
シーシャバーを経営する際は、これらのリスクを十分に考慮し、対策を講じる必要があります。しっかりとしたビジネスプランとリスクマネジメントが、持続可能な経営を支える鍵となります。
集客戦略
シーシャバーの経営においては安定的な集客が必要となります。以下にオフライン・オンラインの2つの軸で集客についての基礎知識を記します。
オフラインでの集客方法
- ロケーション戦略: 高い人通りの場所や、駅前や観光地に近い場所に店舗を構えることで、自然な集客が期待できます。特に店舗の実際の視認性は非常に重要で看板が目立つ店や外装(ファサード)が目立つ店はそれだけで十分な集客効果を発揮するかもしれません。
- 地域連携: 近隣の飲食店やショップと連携し、相互に顧客を紹介することで集客を強化します。特にシーシャバーなどは2次会利用も多く、いっぱい近くの店で飲んでから訪れる人もいるので地域の飲食店とは関係を築いたほうが良いでしょう。
- イベント開催: シーシャの使い方講座やテーマ別のパーティーを開催することで、新規顧客を引きつけるとともに、既存顧客のリピートを促します。
- 外観と内装: 高級感や独特な雰囲気を演出することで、顧客に印象付け、話題作りをします。内装は特にお洒落な雰囲気のシーシャーが増えている現在非常に重要で、他店舗と差別化をはかる大きなひとつの要素です。マーケティング的な目線を持ってデザイナーや専門家などと内装を作り込むのも良いでしょう。
- 口コミ戦略: 良いサービスと質の高いシーシャを提供することで、自然と口コミが広がります。友人や家族など持てる関係を全て使ってお店を広めてもらうようにしましょう。もちろんベースに美味しいシーシャや丁寧な接客あってこそですがクチコミで広がるお店は非常に安定的に集客ができるでしょう。
オンラインでの集客方法
オフラインでの集客と同様にネット上での集客も非常に重要です。
- SNS活用: インスタグラムやTwitterで店舗の魅力を発信し、フォロワーとのコミュニケーションを活発に行います。アカウントを用意しただけで運用を行わない店舗も目立ちますが、それだけにしっかりインスタのストーリーなどを更新して継続的に情報を発信し、フォロワーとコミュニケーションを行えば集客に必ず繋がるでしょう。
- ウェブサイト・SEO対策: 検索エンジンで上位表示されるようにウェブサイトを整え、SEO対策を行います。お店の公式サイトを作成するのはもちろんひとつ大切な手段です。しっかり情報を発信していれば徐々に「エリア名+シーシャ」などのキーワードで上位表示し、安定的に集客してくれるでしょう。上記のキーワードで検索し上位表示しているサイトに相互リンクをお願いしたり、広告掲載を検討してもよいでしょう。
- オンライン広告: Google広告やFacebook広告を用いて、ターゲットとする顧客層に効果的にアプローチします。魅力的な商品があってこそですが、ppc広告と呼ばれる1クリックあたりで費用が発生する広告は効果検証もしやすく、いつでもストップできるので非常に使い勝手の良い広告です。
- オンライン予約: ウェブサイトや専用アプリを通じて簡単に予約ができる仕組みを提供し、新規顧客の獲得を促します。ホットペッパーグルメなどへの掲載を検討するのも手段の一つでしょう。
- レビューサイト活用: 顧客によるレビューが多いサイトに店舗情報を掲載し、良い評価を多く集めることで信頼性を高めます。特にGoogleビジネスプロフィールや、各種のシーシャクチコミサイトでレビューを獲得しましょう。
まとめと今後の展望
シーシャバー経営の総評
シーシャバー経営は、その高い利益率と多様な収益源から非常に魅力的なビジネスモデルと言えます。特に、オフラインとオンラインを組み合わせた効果的な集客戦略によって、持続的な成功が期待できます。
しかし、それだけでなく、経営には様々な側面があります。許認可、法的リスク、ランニングコストの管理など、多くの要素に気を配る必要があります。また、シーシャの人気が高まる一方で、競争も激化しています。これにより、単にシーシャが美味しいだけではなく、顧客体験全体を高めることが求められています。
最後に、シーシャバーは文化やライフスタイルとも密接に関わっています。そのため、単なるビジネスとしてだけでなく、シーシャ文化を広め、多くの人々に良い時間を提供する場としての役割も重要です。
経営は決して容易なものではありませんが、しっかりとした準備と戦略、そして情熱があれば、成功する可能性は高まります。シーシャバー経営の魅力と課題を理解し、計画的に取り組むことで、多くの人々に喜ばれる素晴らしい場所を作ることができるでしょう。
成功するためのポイント
最後に経営を成功させるためのポイントについて。シーシャバー経営を成功させるためには、いくつかのポイントが考慮されるべきです。まず第一に、顧客体験を最優先に考えることが重要です。シーシャの品質はもちろん、店内の雰囲気、スタッフの接客、飲食メニューなど、全体的な体験が顧客のリピートと口コミに直結します。
次に、しっかりとしたビジネスプランと財務計画を持つことです。高い利益率を持つビジネスでも、コスト管理やキャッシュフローが疎かにされると、すぐに赤字に転落する可能性があります。また、法的な規制や許認可は厳密に守る必要があります。違反が発覚した場合、その信用失墜は取り返しがつかない場合も多いです。
集客に関しては、オフラインとオンラインの両方で戦略を練ることが有効です。特にオンライン戦略は、低コストで高いリーチを得られる場合が多いため、積極的に取り組むべきでしょう。
最後に、成功するシーシャバーは、単にビジネスとして成功するだけでなく、シーシャ文化そのものを高め、広める役割も果たしています。そのためには、経営者自らがシーシャとその文化を深く理解し、顧客と共有する姿勢が不可欠です。
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